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乳酸菌を知る 発酵の力 腸内環境 バイオファーメンティクス 用語集

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微生物は、代謝産物を作る 

 
 様々な微生物は、すべて発育する際に、何らかの物質(代謝産物)を作り出します。例えば、酵母は、発育する際に代謝産物としてアルコールを作ります。お酒はこの酵母の代謝産物から作られています。青カビの代謝産物から作られ多くの医療の現場で使われてきた薬が、初の抗生物質として知られるペニシリンです。一方、病原性の菌ももちろん代謝産物を作ります。例えば、病原性大腸菌O-157はベロ毒素という有害物質を作ります.そのため、O-157に汚染された食べ物を食べるとベロ毒素による中毒症状を引き起こすことになります。 このように、菌によって作り出す代謝産物は様々ですが、すべての菌が発育する際に何らかの代謝産物を作るのです。

   

乳酸菌の働き= 発酵 

 乳酸菌は、古来より私たちの食生活と関わりを持ち、食物の加工において広く利用されてきましたが、これは乳酸菌が作る乳酸をはじめ様々な代謝産物によるものです。また、それらの食品が、人の健康にも有用であることは、科学的にも明らかにされていますが、これらも乳酸菌が作る様々な代謝産物が密接に関わっていることが分かっています。 ところで、乳酸菌が食品中などで発育することを私たちは発酵と呼ぶことがありますが、この発酵とは、正確にはどうような意味をもつのでしょうか? 辞典などで調べてみますと、発酵とは「微生物の作用によって有機物が分解され、より単純な物質に変化する反応」と示されています。しかし実際には、私たちがこの定義に当てはまるすべての反応を発酵と呼ぶわけではなく、多くはその作用が人にとって有用である場合を発酵とよんでいます。

 

発酵力の可能性 


 私たちの腸内には多種多量の細菌が存在し、日々活動していますが、その中で乳酸菌が「善玉菌」と呼ばれるのは、まさに腸内で私たちに有用な代謝産物を作り出すことに起因しています。したがって、「善玉菌」の腸内での活動も発酵と言うことができるのです。
 これら「善玉菌」の発酵によって多種多様の代謝産物がつくられ、それらが日々の私たちの体の状態にも密接に関わっています。菌そのものの性質や活動する環境により作られる代謝産物も異なり、それに伴い体への影響も大きく変わってきます。したがって、発酵と一言で言いましても、その活動を明らかにするのは必ずしも容易ではありません。しかし、発酵という力の奥深さとその可能性を感じ、現在でも世界中の多くの研究者がその力のさらなる解明に挑んでいます。


では、腸内に存在する細菌は私たちの健康にどのように関わっているのでしょうか?
次のコーナーで、考えてみましょう。  腸内環境ってなに?


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