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乳酸菌を知る 発酵の力 腸内環境 バイオファーメンティクス 用語集

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乳酸菌って、どんな菌なの? 

BRMBRM  私たちの身の回りには様々な菌が存在しますが、その中で私たちにとって有益な菌の代表格が乳酸菌です。この乳酸菌は、ある特定の種類の微生物を指すのではなく、乳酸を多量につくる細菌群の総称です。もう少し詳しく言いますと、生育に必要なエネルギーを得るために消費したブドウ糖や乳糖の50%以上を乳酸に変換する細菌群のことをさします。乳酸菌は、乳酸発酵により腐敗菌の増殖を抑え食品の保存性を高めたり、風味をよくするなど、古くから私たちの食生活に深いかかわりを持ち、発酵乳(ヨーグルト)やチーズなどの乳製品をはじめ、味噌、醤油、日本酒、漬物などの食品に役立てられてきました。

 乳酸菌は、形状から棒状の菌と球状の菌の2つに大別されます。ちなみにビフィズス菌は、ブドウ糖や乳糖を分解しても乳酸を作る割合が50%には満たないため、正確には乳酸菌ではないのですが、かつてビフィズス乳酸菌と呼ばれていた時期があったり、乳酸菌飲料などに広く使われていることから、実用的には乳酸菌の仲間として扱われることが多いのです。これらの乳酸菌は、体に役立つ代表的な菌として知られ、その働きとして整腸作用、免疫賦活作用、抗腫瘍作用、高血圧抑制作用、血中コレステロール低減作用などが挙げられています。最近では、乳酸菌の免疫への関わりや特にアレルギーに関する作用についての研究が積極的に行われ、乳酸菌が花粉症や通年性アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの症状を緩和する働きがあることがわかってきています。


乳酸菌の歴史 

BRM BRM  微生物の観察は、17世紀にオランダのレーウェンフック(1632-1723)が顕微鏡を作製したことにより始めったといわれています。その後、フランスのパスツール(1822-1895)が1857年に乳酸発酵の観察により乳酸菌を発見、1878年にはイギリスのリスターがミルクから乳酸菌を分離したことが確認されました。また同じ頃にドイツのコッホ(1843-1910)が、乳酸菌の純粋培養に成功しました。
 さらに1899年、パスツール研究所のティシエが赤ちゃんの便よりビフィズス菌を分離し、翌1900年にオーストリアのモローが赤ちゃんの便より乳酸菌(アシドフィルス菌)を分離したことが確認され、急速に乳酸菌の種類や働きに関する研究が進みました。
 1904年、ロシアのノーベル賞受賞生物学者メチニコフが、コーカサス地方の住民に長寿の人が多いことに注目し、その地域の伝統的な食品であったヨーグルトを食べると、その中に含まれる乳酸菌が腸管内で繁殖し、毒素をつくる腐敗菌の増殖を抑えるので早期の老化を防ぐことが出来るという“乳酸菌による不老長寿説”を提唱しました。この不老長寿説により乳酸菌の良さが広く普及したと言われ、現在でもその良さは広く知られています。


ところで、乳酸菌はなぜ体にい良いのでしょうか…?
次のコーナーで、詳しく見ていきましょう。  発酵の力を考える


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